歌集のまとめが一段落ついたので、久しぶりに投稿してみた。
投稿から掲載までの期間は、これまでで最短の12日だった。
あかねさすIKEAへゆこうふたりして家具を棺のように運ぼうの姉妹作のつもりです。
イオンモールは1階から最上階まで吹き抜けのエスカレーターあたりに、
IKEAは高い天井までラックが伸びている在庫置き場に、
あかねさしてる感がある。
あと、NHK出版から出ている料理系の雑誌の次月号の某連載欄に、1首引いていただける予定です。
あかねさすIKEAへゆこうふたりして家具を棺のように運ぼうの姉妹作のつもりです。
日経歌壇(2月9日) 穂村 弘 選
雑踏の中で「埃」だけが舞う世界。まるで誰もいないように。やわらかい光の色が広がる、音のない世界。「冬の夕光」という言葉の美しさに魅かれる。さくらこさん、ありがとうございます。
日経歌壇(3月2日) 穂村 弘 選
(穂村さんの評)「回転寿司」の「プリン」のジャンク感。その成分の卵も「鶏」に繋がった。
今回は選評は無し。日経歌壇(11月3日) 穂村 弘 選
(穂村さんの評)当然なはずの「鳴き声も無く」に不思議な情感が宿った。
(穂村さんの評)「ピンマイク」ということは多くの他者に見られている状況だろう。思わぬ「爆音」によって、「わたし」が生の特異点であることが露わになった。
くちづけ短歌を投稿してみたいのだが、つい先日ある人に「もし僕がキスやくちづけみたいな言葉を入れた短歌を万が一にもつくってしまったら、その時は自害します」と伝えたばかりなのでつくれない。— 岡野大嗣 (@kanatsumu) January 30, 2013
(穂村さんの選評)下句が意表をつく。もしかしなくても「ディープ・キス」だと思うが、その認識が追いつかないほど夢中で「舌を吸つてゐる」のだろう。朧月ほしいままなる口づけの邪魔をするのはわたしの髪のみ /同
(穂村さんの選評)〈私〉の邪魔をするのが「わたしの髪のみ」という異様な臨場感。
日経歌壇(7月28日) 穂村 弘 選
(穂村さんの評)確かに、車を見るとき、生身の人間を見る以上に、あの一つ一つに「命」が乗っている、と感じることがある。
さまざまな示唆を含み得る一首だと思います。主体者がどういう状況でラジオを聴いているのか、 例えば運転中なのか、自宅で聴いているのか、 で少しニュアンスが変わりますが、 自分は運転中であるように感じました。 それはこの歌の中心にあるのが「夜の共有」ではないか、 と思ったからです。交通情報から導きだされる通常の答えは、「 渋滞や事故により移動時間にどれだけ影響するか」ですが、 この歌の主体者は「 渋滞や事故があるということはそれだけの人がこの夜の間も生活し ているからだ。(私と同じように)。」という答えを得ます。( このあたり、交通情報だけでなく、 株価や為替のニュースなどもその奥にはそれだけの変動を起こすぐ らいの人々の生活があったのだ、ということについての意識の思い至らなさを思い知らされます。 そういう意味でこの歌は、 現代社会システムに覆われた生々しい人間の営みを明らかにする、 という側面をも持ち得ると思います。)夜の運転は往々にして孤独なものですが、 トラフィックニュースによって、多くの夜の生活者たちに「 この夜」が共有されます。 それは連帯感というほどの強い結びつきではありませんが、 たしかに緩い意識の中でつながる、そのような歌だと思いました。
気になったのは「蠢く」の語です。意味的には相応しいですが、やはりマイナスイメージの言葉なので、「命」 の中に主体自身も含まれるのなら、 自虐が過ぎるのではないでしょうか。また、 トラフィックニュースが交通事故として、「 事故で死に損なった人がつぶされた虫のように悶えている」 といったようなやや悪趣味な読みもできてしまいそうです。 もう少しフラットな言葉でも良かったように思います。また、作者が岡野さんと知ると何となく納得できますが、「 ニュースは」だとニュースと主体との間に距離ができますので、「 ニュースが」として、 より当事者感を出しても良かったと思います。
日経歌壇(3月17日) 岡井 隆 選
(岡井さんの評)現実の葡萄畑と農夫ではなくバルビゾン派の絵のイメージから発想した美しい相聞歌である。
ゴッホでもミレーでもない僕がいて蒔きたい種を探す夕暮れ
牛隆佑さんの2013年のブログ
消燈グレゴリー その三
じゃこさんのブログ
めくるめく
日経歌壇(3月10日) 穂村 弘 選
(さくらこさん感想)今日の日経歌壇は他にいい歌が目立った。
BGMは人がいなければ必要ない。人が消え街はただの通り道に。大阪のある二つの地下街を思う。一つはまだ熱を残した閉店後の地下街。もう一つはもう何年も冷え切ったシャッター街。
日経歌壇(1月27日) 穂村 弘 選(評)生き生きとした「朝」に対する怖れと憧れ。それに「まみれて」しまったら、もう社会人ではいられなくなりそうだ。
日経歌壇(10月7日) 穂村 弘 選(評)「パン」が二回出てくるところがポイント。「サンド」だから。
カギ括弧をどう付けるかで迷った一首。日経歌壇(9月2日) 穂村 弘 選(評)「現金が欲しい」よりも「あげます」に時代の怖さを感じる。
嫁として帰省をすれば待つてゐる西瓜に塩をふらぬ一族 (本多真弓)学生の頃バイトをしていた職場で、
日経歌壇(8月12日) 穂村 弘 選
(評)
動物としての「死」の後に「肉」としての「死」があるとは。 生命の連鎖を思う。
準遺体安置所として食肉の売り場は四季を通じて寒い
遠回りさせる構造なのだから遠回りしてレジまで来いよ (木下龍也)偶然にも僕の歌と同じスーパーとかコンビニっぽい場所指定の短歌。