今回は選評は無し。日経歌壇(11月3日) 穂村 弘 選
敬愛する鈴木晴香さんと隣り合わせで嬉しかった。
嫉妬してください例えばこの雨が君に降らない雨であること /鈴木晴香
同じく敬愛する橘高なつめさんの歌も載っていた。
陽を翳すきみの右手がおもむろに作るキツネは鳴き声も無く /橘高なつめ
(穂村さんの評)当然なはずの「鳴き声も無く」に不思議な情感が宿った。
漢字とひらがなの表記のバランスも僕の好みで、すっかりファンになっている。
いつか橘高なつめ論を書きたい。
わたしが、と思わず胸にあてた手がピンマイク通し爆音となる /鈴木美紀子
今日はNHKで名前を読まれて、日経で名前が活字になった。
何かちょっとした事件の容疑者にでもならない限り実現しないことで、
短歌をやっていて良かったと思った。ような気がした。
風の便りによると、東洋一の大人かわいい女子らしい。
なつめさんの歌にも晴香さんの歌にも、「君」「きみ」が出てくるのに、
僕の歌に出てくるのはおばあさんと大量の鳩だけ。
「君」が出てこない歌 のときと同じで、また脳内で坂井泉水が歌い続けている。
一番凄かったのは次の歌。
わたしが、と思わず胸にあてた手がピンマイク通し爆音となる /鈴木美紀子
(穂村さんの評)「ピンマイク」ということは多くの他者に見られている状況だろう。思わぬ「爆音」によって、「わたし」が生の特異点であることが露わになった。
今日はNHKで名前を読まれて、日経で名前が活字になった。
何かちょっとした事件の容疑者にでもならない限り実現しないことで、
短歌をやっていて良かったと思った。ような気がした。
私こそ、敬愛する岡野さんと並んでいてとても嬉しかったです。
返信削除以前も隣り合わせだったし、特別な気持ちになります。
今朝は、NHKの録画に失敗するという大ショッキング事件が!!
再放送で必ず見ますね。