2013年7月5日金曜日

今日活字になった歌

ひとりだけ光って見えるワイシャツの父を吐き出す夏の改札

ダ・ヴィンチ『短歌ください』(2013年8月号)第64回「駅」 
(穂村さんの選評)
「夏」の夕暮れの「ワイシャツ」の輝き。「ひとりだけ光って見える」の子供目線に、生々しいノスタルジーが宿りました。これは母では成立しない歌。
描写も響きも表記のバランスも、久しぶりに気に入っていた歌なのでうれしい。
ワイシャツと改札で韻を踏んでいることには今日はじめて気付いた。
自分では気付いていないけど上手くいっている、くらいが丁度いい。



2 件のコメント:

  1. 前回の講義のあとに受けた、「指定のテキストはありますか」という質問にお答えします。

    テキスト、まあいわゆる教科書ですね。それにしても教科書って、他の用途に使わないですよね。落書きの腕を発揮するほかに使ったことありますか? 鍋敷きなどにも使ったことがないのではないでしょうか。驚くべき用途の狭さです。おが屑すら駅で有効活用されている今、ふたつみっつの使い道はあって然るべきです。

    ここはひとつ、インテリアにも役立つ本を紹介したいと思います。創元社のアルケミスト双書の一冊である「公式の世界 物理と数学の重要公式150」です。ここでわざわざ書名を挙げてご紹介するのは、決してわたしが創元社の社名入りおせんべいをいただいたからではありません。創元社さん、おいしかったです。

    この本、表紙書名のホログラムの美しさに見とれるだけではありません。こちらの一冊さえあれば、最初の「三角形」からラストの「高次元」まで理解できたような気になること請け合いです。なにせ本書のラスト、「とはいえ、それはもうこの本の守備範囲外である!」とあります。表へ出ろ。

    そんなわけで、同じ双書のなかの一冊である「毒のある美しい植物」の方が役立ちそうだという意見には心をこめて首肯させていただきます。あと、このシリーズはたぶん揃えると楽しいと思います。インテリアにいかがでしょうか?

    #はみだし物理講座

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  2. 「はみだし物理講座(余談)」の最後の1行「インテリアにいかがでしょうか?」は、教授いわく「一杯くわせてやりたい相手がいらっしゃる方、一家に一冊いかがでしょうか。」という意味らしいです。

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