2013年9月6日金曜日

恰好いいおじさんの愛と云ふ名の個展

冊子『短歌の夜明けらしきもの』や『五年経つのに』の写真でお世話になっている
高木亨さんの個展が、大阪市西区で開催されています。

グラフィックデザイン展「LOVE AFFAIR〜愛と云ふ名の不幸に就いて」


9月16日(月)まで。
近くにお越しの際は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

高木さんは写真だけじゃなく、グラフィックデザインも、本人も格好いいですよ。
僕の知りうる範囲では、見た目も考え方も一番格好いいおじさん。
おじさんと呼ぶのは失礼な気がするけど。
あと10日間か。行けるかな・・・

※会場に行けば御本人に会えるというわけではありませんが、
熱望すれば会えるかもしれません。

2013年8月27日火曜日

短歌meetsMusic 61

一瞬のああそのような印象を大切として人を記憶す  /永田紅
meets(白い旗/長谷川健一)

短歌meetsMusic 60

目の奥に夜をおさめてやさしかった真昼のことを胸にとかした  /東直子
meets(Lia Ices/Love Is Won)

そんなもん何でか知らん

引っこしは命かけてもしたくない何でか知らん岸和田が好き /福島悠人

 天神祭短歌大賞 子ども部門 短歌ウィーク賞入選作(テーマ「大阪」)

2013年8月11日日曜日

今日活字になった歌

「危ないところマップづくり」で町に出て危ないところを見つけてうれしい
毎日歌壇(8月11日) 加藤 治郞 選
4月頃に、とある方が企画した突発的なWeb歌会らしき場に提出した歌。
「危ない」を「あぶない」と表記するかは迷ったけど、見たままの事実通りにした。

「感情を表す言葉を使わずにその感情を表現しよう」ということを
公式のように捉え過ぎると、読むのもつくるのも息苦しくなると思う。
単に「嬉しい」「楽しい」という言葉が入っているというだけで
その歌の価値を下げるような読み方はしたくないし、
つくるときにも、「もしかしたらストレートな言葉を使った方がいいんじゃないか」という検討は入れるようにしたい。

あと、毎日歌壇は投稿してから2ヶ月後くらいに載るっぽいことが分かった(まだ2回しか載ってないけど)。
日経歌壇は13日~1ヶ月半くらい。
投稿を検討している方の参考になれば幸いです。

2013年8月1日木曜日

氷の歌

学校は4限目 ぼくは溶けきった氷まくらの音を聞いてる

ともだちは家に呼べない味の無い氷がおやつなんて言えない


ヒースロー空港で見た外国のひとも氷におしっこかけてた


北極の氷は溶けてゆく僕がだらしなくてもそうじゃなくても




暑中お見舞い代わりに、『夜はぷちぷちケータイ短歌』の氷テーマに投稿した過去作を並べてみました。

3首目までが穂村弘さん選、4首目は東直子さん選。

同じテーマの投稿歌のなかで印象に残っているのは次の歌。
背筋にひゅっと冷たいものが走って、涼しくなれる一首です。



回りつつ氷が水に溶かされる 最も静かな共食いとして /大平千賀

「最も静かな共食い」という鮮烈なフレーズと、作者が大平さんだったことを覚えていたので検索できた。

『夜ぷち』の投稿歌もまとめて単行本にすれば、『短歌ください』みたいに売れると思うんだけどなあ。

2013年7月31日水曜日

「このキス短歌がすごい」大賞

そんな賞は存在しない。
けれど、そんな賞がもしも設立されて万が一にも審査員になれたら選びたい歌を紹介します。

僕は、「キス」や「口づけ」のような甘い言葉を詠み込むのが苦手で、少し前に下記のツイートをしたこともある。次の「歌会たかまがはら」もテーマが「キス」だったので見送ってしまった。




そんな自意識過剰な僕に、「こんなキス短歌ならつくってみたい、自害したって構わない」と思わせたのが次の二首。

やはらかなあなたの舌を吸つてゐるもしかしてディープ・キスなのかしら /西澤孝子
(2013年7月28日付 日経歌壇 穂村弘 選)
(穂村さんの選評)下句が意表をつく。もしかしなくても「ディープ・キス」だと思うが、その認識が追いつかないほど夢中で「舌を吸つてゐる」のだろう。
朧月ほしいままなる口づけの邪魔をするのはわたしの髪のみ /同
(2013年6月16日付 日経歌壇 穂村弘 選)
(穂村さんの選評)〈私〉の邪魔をするのが「わたしの髪のみ」という異様な臨場感。

作者の西澤さんは日経歌壇で最近よく見かける方。
僕と同じく豊中住まいのようで、
こんな発想をするひとが近所に潜んでいるかもしれないと思うと(穂村さん的に言うと)くらくらする。

こんなキス短歌ならつくってみたいとは思ったけれど、
男ではこんな凄みはきっと出せないし、やっぱりまだ自害したくはないからしばらく様子を見よう。

「このキス短歌もすごいよ!」「僕の、あたしのキス短歌もすごいよ!」というのがあれば、
コメント欄で紹介してもらえると嬉しいです。
「このキスがすごいよ」「僕の、あたしのキスはすごいよ」はお控えください。
それはまた別の機会に。