2014年7月25日金曜日

my favorite

本日ちょっと思い立って、『大阪短歌チョップ』内の『短歌の朝か昼か夜』内で募集した
「~が○○のなかではいちばん好きだ」への付け句短歌から21首をお借りして、
フォト短歌集をつくりました。

タイトルは my favorite です。

ダウンロードはこちらから

21のfavoriteをお楽しみください。

2014年7月23日水曜日

『短歌の朝か昼か夜 2014』 朗読詠草レジュメ

【第1部】レジュメ
〈BGM〉
木下龍也 おもしろ図鑑/竹村延和 from album 『10th』
飯田和馬 I'm 9 Today/mum  from album 『Yesterday Was Dramatic Today is OK』
岡野大嗣 new flat/高木正勝 from album 『COIEDA』
飯田彩乃 bela/石橋英子 from album 『I'm armed』
〈BGM〉
intro/sequence_02/03/04/レイ・ハラカミ from album 『暗やみの色』



朗読についての所感などはこちらの記事に書きました。

「~が○○のなかではいちばん好きだ」付け句大会 in 大阪短歌チョップ

『大阪短歌チョップ』の『短歌の朝か昼か夜』内で、付け句大会を実施しました。


散髪の帰りの道で会う風が風のなかではいちばん好きだ /岡野大嗣

という短歌の枠組みを使って、
「~が○○のなかではいちばん好きだ」という付け句で募集したところ、
限られた時間のなかで、面白い発想の短歌が会場内・外からたくさん集まりました。

投稿歌の中から、何らかの歌詠みたちのメンバー4人が特に気に入った短歌を3首ずつ選びましたので、
ここに発表します。選者賞は次の12首です。
(このうち、まだ景品をお渡しできていない方には、後日郵送にてお届けいたします。)

ご投稿いただいた皆さん、ありがとうございました!

【岡野大嗣 選】

無人でもノックが返ってくるドアがドアのなかではいちばん好きだ /実山咲千花さん

音もたてず夜のあいだに降る雨が雨のなかではいちばん好きだ /泉かなえさん

ふるさとのえきなみだめでみるうみが海のなかではいちばん好きだ /鈴木加成太さん


【木下龍也 選】

お辞儀するATMのあの人が人のなかではいちばん好きだ /木曜何某さん

セクシーな声が聞こえてくる壁が壁のなかではいちばん好きだ /宇野なずきさん

砂丘とかあるしやっぱり鳥取が四国のなかではいちばん好きだ /ひつじのあゆみさん


【飯田和馬 選】

地図帳でぼぉーっと眺めている海が青のなかではいちばん好きだ /魚住蓮奈さん

関節を機械仕掛けで振る蟹が蟹のなかではいちばん好きだ /宇野なずきさん

またいつか何処かで会える約束が嘘のなかではいちばん好きだ /都夏さん


【飯田彩乃 選】

イヤフォンで散歩しながら聴く時雨が雨のなかではいちばん好きだ /黒崎立体さん

雨が降ると眠ってしまう恋人が人のなかではいちばん好きだ /吉田恭大さん

だしぬけに下の名前で呼ぶ故意が恋のなかではいちばん好きだ /こはるさん

短歌の朝か昼か夜 2014 in 大阪短歌チョップ

7月19日に開催された『大阪短歌チョップ』に、
短歌朗読ユニット『何らかの歌詠みたち』として参加しました。
『何らかの歌詠みたち』は結成当日解散型不定形ユニット。
過去には2012年4月に大阪の十三、2012年7月に大阪の堺市で結成・解散し、
今回で3度目の結成だった。

30分の枠を午前と午後に一度ずつ用意してもらえたので、
第1部と第2部で少し趣を変えてみた。

第1部は、メンバーがそれぞれ自作を10首ずつ順に読み上げる。
第2部は、10首×4人の計40首をストーリーが立ち上がるように並べ替えて、その順に従って読み上げる。

この第2部用の詠草の並べ替え作業が結構大変だったが、
意味や情景の近いものをグルーピングして近い位置に置いて、
さらに木下さんに書いてもらった散文を冒頭・中盤・ラストに差し入れて全体の流れを整えてみると、
あらふしぎ、それなりに連作めいたものが出来上がった。

今回は今までで一番準備に時間をかけたからか、今までで一番手応えのある朗読ができた。
(マイクの調子が不安定になることを事前チェックしきれていなかったのは反省点)
聴いてくれた方の評判は概ね良かったし、
たぶん色々な場所で朗読をしたり聴いたりしてきているはずの
石川美南さんや正岡豊さんにも「良かった」と言ってもらえたのは嬉しかった。

『何らかの歌詠みたち』は、朗読することより、再結成して再解散することに意味があるような気がする。
流しのギター弾きの短歌朗読バージョンといった感じで、色々決め込みすぎずに細々と続けていければいいと思う。

企画段階から声を掛けてもらった『大阪短歌チョップ』は盛況に終わり、ほっとしている。
運営委員という立場にふさわしい貢献ができたか自問すると疑問符が浮かぶけれど、関わることができて良かった。
運営委員以外にも、実に多くの方々が有志で裏方を支えてくださっていて、
そのおかげで自分の持ち場に集中することができた。皆さん本当にありがとうございました。


朗読した詠草のレジュメは、こちらでダウンロードできます。

2014年7月1日火曜日

活字になった歌

〈おはよう、世界〉のつぶやき多すぎて世界は基本スルーの姿勢   日経歌壇(6月29日) 穂村 弘 

世界終了後の渋谷の街角に聞こえる初音ミクの歌声          毎日歌壇(6月30日) 加藤 治郎