2013年6月25日火曜日

永遠に発音されない

GRAND FRONT のDが可哀想だ。

通りがかってロゴマークを見るたびに思う。

正しくは「グランフロント」だけど、
僕のまわりの年配のおじさん、おばさんの間では、
「グランドフロン」と「グランフロン」と「グランドフロント」のどれかで
呼んでしまっているひとも少なくない。
そういうひとと話すときにさらっと間違いを指摘できるひとに僕は別段なりたくはない.


HERMESのHを見ても可哀想とは思わない。

ポエジー表記論 vol.1

「たましい」と書けばポエジーが宿る余地は残されるが、
「魂」と書くと松岡修造が宿りがち。

2013年6月21日金曜日

スーパーマーケットの歌

ただ生きるためのスーパー玉出ただいきがるための成城石井   かんちゃんほ

二回目の死を待つ肉のために鳴るタイムセールの鐘朗らかに   岡野大嗣

明日からも生きようとする者だけが集う夕べのスーパーマーケット   ななみーぬ



僕以外は外国のひとみたいな名前だな。

他にもいいのがあれば教えてください。

Summer Nostalgia


























この短歌について詳しくは この記事

2013年6月20日木曜日

べた褒めされてみた

2ヶ月くらい前になるけれど、
精神も見た目も佇まいも全て美しい檀可南子さんが僕のことをべた褒めしてくれた。
その記事→ 岡野大嗣をべた褒めしてみた
ストレートなタイトルがやや照れくさいけれど、
「ああ、自分でつくりたいと思っているのはこんな短歌だな」
というのを言葉にしてくれていたのが嬉しかった。
さすが精神も見た目も佇まいも全て美しいひとだな、と思った。

短歌の調子がわるいときに読み返している。

2013年6月16日日曜日

今日活字になった歌

線香を這う火のようにモノレールが終着駅へ向かうのを見る
日経歌壇(6月16日) 穂村 弘 選
(穂村さんの評)
ただ一度きりで燃え尽きる「線香」の「火」に見立てたことが、機械の「モノレール」に命の生々しさを与えた。

堀江敏幸さんの「いつか王子駅で」を読んでから、
堀江さんの言葉を借りて言うところの
モノレールの地に足のつかない孤絶ぶり」に
強く惹かれるようになった。


というわけで、
ようやくモノレールの歌を活字にすることできてよかった。



2013年6月10日月曜日

短歌meetsMusic 番外編

『うたらば』ブログパーツの「強」で採用されていた、

八十回勝つため六十回敗ける広島カープみたいに俺も / 牛隆佑

を読んですぐに思い出した一曲。

前々から、カープファンの牛さんの短歌にこの曲を合わせたいと

思っていたところなので、ちょうどよかった。

でもあまりにもイメージがつきすぎなミーツなので、番外編ということで。


牛隆佑さんのブログはこちら 『消燈グレゴリー その三』


【柴田聡子/カープファンの子】

2013年6月7日金曜日

今日活字になった歌

Tabキーの羽虫を潰しちゃったTabなんて滅多に押さないのにな

ダ・ヴィンチ『短歌ください』(2013年7月号)第63回 自由題 
(穂村さんの選評)
「運の悪い奴だな、と思います」との作者コメントあり。我々人間に対して、神様もそんな風に思ってるのかも。日常詠の中に摂理への眼差しが宿っています。
いつもは20代女性が多い気がする「短歌ください」だけど、
今月は30代男性の健闘が目立っていた。
また健闘したい。