2016年10月18日火曜日

才能の有無は意識しない

文学ムック『たべるのがおそい』の二号に、短歌連作「公共へはもう何度も行きましたね」を寄稿しました。
連作としての出来の手応えは今までで一番あります。ぜひまとめて読んでみて欲しいです。


二号には津村記久子さんも載っていて、それがうれしい。何年か前、日経に載っていた津村さんのインタビュー記事を読んでから、津村さんにはずっと親近感を持っていた。


少し引用します。
 人生の転機は突然やって来ました。大学二年の夏、愛読していた音楽雑誌のインタビュー記事を読み、物事に対する考え方が一変したように思います。
 アルバム「金字塔」などで知られるミュージシャンの中村一義さんのインタビューです。才能あふれる新人として高い評価を受けていましたが、「自分に才能があるかどうかは意識しない。本質的に曲をつくりたい」と淡々とした態度で答えていました。「同世代にすごい人が現れた」と思いました。
 2009年5月7日付 日本経済新聞 夕刊「学びのふるさと」 【「才能の有無は意識しない」中村一義さんの記事に勇気づけられる 小説執筆への道 後押し】 より
この中村一義のインタビュー記事は僕も読んだことがあって、印象に残っていた。でも、津村さんとちがって当時の僕は、勇気づけられて創作活動へ一歩を踏み出すとまではいかなかった。 この津村さんの記事をとおして再び中村一義の言葉に出会い、時差で勇気づけられた気がした。
そのことが、短歌を始め、作り続けて、歌集を出すことの後押しをしてくれたと思っている。

そういうこともあって、今回『たべるのがおそい』に寄せた連作は、誰にどう読まれたいということは意識せず、本質的に自分の作りたいのはどんな短歌かということに向きあって作りました。

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