2014年5月7日水曜日

今日活字になった歌

百歳が配るティッシュをスルーしてゲートボールへ向かう百歳

ダ・ヴィンチ『短歌ください』(2014年6月号)第74回「ティッシュ」 
(穂村さんの選評)
「いつかそういう日が来そうな気がします」との作者コメントあり。不気味な未来像ですね。現在と同じ社会システムのまま、年齢だけが上がっている怖ろしさ。

最近、老人短歌ばかり作っている気がする。
老人のあれこれに着目すると短歌ができやすい。

駅前でティッシュを配る人にまた御辞儀をしたよそのシステムに /中澤系

中澤系さんのこの短歌がとても好きで、
自分でも歴史に残るティッシュ配り短歌を作りたくて
ティッシュ配り短歌ばかり作っている時期があった。
駅前で、スクランブル交差点で、新装開店のパチンコ屋の店先で。
ティッシュ配りの一挙手一投足を細大漏らさず観察して作歌に励んだけれど、
ティッシュ1枚の価値も無い、ごみのような短歌しか出てこなかった。
受け取る側の視点から抜け出し切れず、
若い頃に一度もティッシュを配らなかった自分を悔やんだ。
いまさらティッシュ配りに転職するわけにもいかなかった。

そんな中でも今回の百歳短歌は、それなりに詠めた手応えがあったし、
穂村さんのコメントに「社会システム」という言葉を引き出せたことには満足。
系さんの短歌のアップデート版というほど格好いい出来ではないけど。

『短歌ください その二』を読んで、「『その三』では帯に短歌を載せてやる」と思って投稿を再開。
久々の投稿で不安だったので、今日誌面に名前を見つけたときは初めて載ったときのようにうれしかった。
初めて載ったときと同じで、木下龍也氏が同じ誌面にいたのも良かった。まあ彼は毎月いるけど。

次回テーマの「眼鏡」にはチャーミングな未来像の短歌を1首送ってある。
ぼんやりしていてペンネーム欄をふりがな欄と勘違いして「おかのだいじ」で投稿してしまったので不安。
万一それが帯の短歌になってしまったらどうしよう。

そんなことを心配しているヒマがあるなら歌集の構成を考えるべきだ、おかのだいじよ。

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