2016年4月28日木曜日

春の声2016

図書館の廊下するどく冷えていてジェイムス・ブレイクの声がする

昼下がりの床をあかるくころがって空き缶の鳴るねむたい電車

爪を切る音に安心できるから伸びる時間をまた生きました

飼い犬にパン齧らせる夕方のこれ以上ないなめらかなこころ

止めるのを忘れてたストップウォッチに凄い速さで進んでる秒

エリオット・スミスで耳を塞ぐ夜 居間のテレビの音うるさくて

どこからかヒューマンビートボックスが聞こえて父の寝息であった

やすっぽいチーズケーキを食べながら途中から観る深夜のシネマ

インストールの途中で眠れない母に寝てても終わることを教えた

果てにあるサービスエリアの唯一のサービスとして近すぎる星

降っている桜のなかへ手を伸ばしドライブスルーの会計終える

死ぬまでの時間は全部ついでだと吹きだまりの桜は知っている

ドーナツの○からのぞくドーナツの○からぼくをのぞくきみの目

目をつむりながら起きてる朧夜にノラ・ジョーンズの声は似合うね

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