2015年5月25日月曜日

文書1

憶えてる中でいちばん鮮やかな春はフィルムのにおいに満ちて

母がお金をおろす わたしと弟はウォータークーラーをよろこんでいる

降ってない中を差してた傘とじてミュージカルなら踊り出すとこ

リビングにつけっぱなしの笑点とわたし思いの母の泣き声

ワイパーがぬぐう視界のむこうに灯わたしをとうに忘れた街の


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1 件のコメント:

  1. おじさんの膝を削ってオリジナルの茶色をつくりなさい(自由律虚無俳句)

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