2013年9月22日日曜日

「君」が出てこない歌

一軒で何でも揃うコンビニをはしごして揃えるマイランチ
日経歌壇(9月22日) 穂村 弘 選
(穂村さんの評)
自らの日常的な振る舞いをこのように言語化することで、天国と地獄が一体化したような今の日本の姿が浮き彫りになった。

今週の日経歌壇は、木下龍也さんと鈴木晴香さんに挟まれて僕の短歌が載っていて、

「短歌ください」みたいなことになっていた。
嬉しかった。でも、

眠ってるのは君なのに夢見てるのは僕だった雨の病室 /木下龍也
(穂村さんの評)
切なさと甘さ。どこか歌詞的な愛唱性がある。

君がまだ起きている部屋ぢぢぢぢと明かりにぶつかる虻になりたい /鈴木晴香

(穂村さんの評)
「君」を求めつつ辿り着けない感覚。「ぢぢぢぢ」の音によって切実さが増した。

僕の短歌にだけ「君」が出てこなくて、そのことは少し寂しかった。

君がいない。早朝からずっと、脳内でZARDが流れ続けている。

木下さんと鈴木さんの歌は、並べると互いへの相聞歌として読める。
たぶん、穂村さんはそのように意図して選んでいる。
二作品とも音の響きが美しい。

岡井隆さん選の方に載っていた、



上流でとても知的な生活をするひとが汲む水が飲みたい /砂山ふらり

の「とても知的な生活をするひと」はオリオンみゆき氏のことだろうか。
これも「君」に置き換えて読んでしまって、また寂しくなった。
(岡井さんの評)
「とても知的な生活」という言い方に詩がある。しかも「汲む水」への憧れだ。

あと3ヶ月で今年も終わるし、日経歌壇の穂村さんにももう少し短歌をあげたい。

できれば「君」の出てくる歌を。
一刻も早く脳内のZARDを鳴り止ませたい。

4 件のコメント:

  1. 岡野さん、短歌を載せてくださってありがとうございます。
    私も、岡野さん、木下さんと一緒でとても嬉しかったです。
    ふたつの短歌がお互いの相聞のようになっていたとは!
    岡野さんの「君」の短歌、待ち遠しいです。

    私もコンビニのはしごをしてしまいます。
    想定外の新商品に心を乱されながら。

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    1. 「ぢぢぢぢ」はデザインとしてもいいですね。
      引用させていただき、ありがとうございました。
      「君」短歌は気長にお待ちください。

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  2. 私のことを思えば「君」短歌はすぐできますね。

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    1. 龍翔さんの場合は、「貴女」って感じです。

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