2012年7月20日金曜日

ベンチ

ベンチが僕を呼んでいる。
呼んでいるから腰掛けてみる。

呼んでくれただけあって
座り心地はとても良い。
長居したくなり、
読みかけの文庫本の続きをめくる。

物語が終わって本を閉じ、辺りを見る。
昼というには遅すぎて、
夕方と呼ぶには早すぎる頃。

時間が僕のためだけに流れている気がする。

ベンチに横になり、
文庫本をアイマスクにして
本のにおいをかいでいるうちに眠りに落ちる。

誰かが僕を呼ぶ声がして目が覚める。

アイマスクを外して辺りを見る。
誰もいない。

そんな夢をたまに見る。


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